当社は名古屋市熱田区に本社を置き、現在、愛知、岐阜、三重、静岡、長野、奈良、京都、兵庫、大阪、の9都府県において合計30店舗のグルメ回転寿司をチェーン展開する外食企業です。

又、グループ関連会社に鮮魚仲買の山文、海産物の貿易加工会社、東貿があり、これらの仕入れネットワークを最大限に生かし、日本全国の鮮度の良い「旨い魚」「旬の魚」及び海外の「安心、安全な魚」を使い「旨い寿司」の販売に自信を持って取り組んで参りましたが、これらの海産資源も豊富に幾らでも手に入る時代ではなくなっております。特に天然物の魚や養殖用の稚魚の個体数の減少は大変深刻な状況であります。

数年前より、完全養殖の本マグロ「近大マグロ」の解体ショーを一部店舗にて実施しておりましたが、その鮪の解体をこの3月より私自身が行うように致しました。普段から、各店舗に入り、寿司を握る作業や通常の魚を下ろすことはやっておりましたが、70k、80kのマグロの解体はこの年にして初体験で名古屋の中央卸売市場にてほぼ毎日練習をさせて頂きました。しかしいざ、大勢のお客様の前で解体するとなると非常に緊張致しましたし、なによりも、「近大マグロ」についてもっと知らなければいけない事がたくさんあるのではないかという衝動にかられ、先日、近畿大学の研究所のある鹿児島県の奄美大島へ足を運ぶことにいたしました。そこで現地研究員の方から、いろいろな魚の完全養殖の成功例や、他の大学や水産研究所が研究半ばであきらめる中、クロマグロの完全養殖を成功させた近畿大学の関係者の方々の大変ご苦労されたお話をお伺いすることができました。

また、研究所内におかれていた近畿大学水産研究所の養殖に関するパンフレットを目にして、そこに書かれていた「海の畑」、海を耕すの言葉に深く感銘いたしました。

限りある水産資源を減らすことなく大切にし、おいしい魚を後世まで残していくという取り組みに、深く敬意をはらうとともに、せっかくのおいしい魚を、旨い寿司にして、より多くの方々に食べて頂くために、我々も一層の努力と精進が必要であると実感いたしましたし、そういった生産者の方々、もちろん、毎日、厳しい環境の中、漁に出かけられる漁業関係者および、市場関係者の方々のご苦労や、旨い魚を届けたいという思いを、従業員一同、噛みしめるよう指導し、少しでも消費者の方々に伝えていくことが、私の使命だと思っております。

ぜひ、「丸忠」「魚河岸」、「ABRI」の解体ショーに一度足を、運んでみてください。